子供の名付けの決め手は?命名のポイントや先輩ママ・パパの体験談

新生児

  • 名付け

2023/05/11

大切な我が子が一生を通じて使う「名前」。常に子供の人生と共にあるものだから、後悔のない、思いを込めた名前を贈りたいですよね。

言葉の意味、漢字の意味、語感。名付けで重視する点はさまざまですが、一般的には何を決め手にすることが多いのでしょうか。ここでは、名付けの際に考えておきたいポイントをご紹介します。先輩ママ・パパの体験談も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

子供の名前はどう決める?ポイントを体験談と併せてチェック

時代の移り変わりとともに、人気の名前や選ばれる語感が変わることも多いのが、子供の名前です。一般的には、漢字や言葉に両親からの願いを込めたり、画数や姓名判断をもとにしたりすることが多いよう。この数年で出産したママやパパは、どのようなポイントで名前をつけたのでしょうか。子供の名付けのポイントについて、先輩ママ・パパの体験談と併せて見ていきましょう。

漢字や言葉に願いを込める

言葉や漢字の意味に子供の人生を重ね合わせ、未来への願いを込めてつける方法は、名付けでよく行われるものです。
例えば「平和」の「和」なら、「やわらぐ、やわらげる、なごむ」などの意味があり、「温和な子に育ってほしい」「人と人との関係をなごやかに保ってほしい」といった思いを込めて使うことができます。

<先輩ママ・パパの体験談>
「人生という大海原を、自分の力で切り拓いていってほしいという願いを込めて、拓海(たくみ)と命名しました」
「大きな翼で未来に、目標に向かって羽ばたいてほしいという願いを込めて、翼(つばさ)と名付けました。夫からは、困っている人や助けが必要な人に自分の翼を授けて、いっしょに前に進んでいける子になってほしいとの思いも込めたと聞いています」

画数や姓名判断をもとに命名する

どんなに気に入った名前でも、「運勢がいまいち」といわれると気になってしまうものです。画数や姓名判断を参考にする昔ながらの名付けも、多くのママやパパに支持されています。

<先輩ママ・パパの体験>
「最初に『がく』の読み方が決まりました。私(ママ)は画数にこだわりがあるほうだったので、良い画数で、優しくいろいろな才能に芽を出すような芯の強い人になってほしいという願いも込めて、『芽玖』と命名しました」

音の響きで決める

毎日呼ばれる名前は、響きも大切。かわいらしい語感やかっこいい語感など、音の雰囲気を軸に名前を決めるのもいいでしょう。

<先輩ママ・パパの体験談>
「夫は昔、苗字をあだ名にされるのが嫌だったとのこと。そこで、下の名前で呼びたくなるかっこいい響きにこだわりました」
「『花』の字が入ったかわいらしい響きの名前が良く、夫婦で考えてすぐに『花恋(かれん)』に決まりました。名前が決まってからは、おなかの中にいる娘に名前で話しかけていました!」

信頼できる友人や知人、両親などに決めてもらう

両親以外の信頼できる方に、「名付け親」になってもらう風習も根強く残っています。従来は、身分が上の方や本家の方など、子供の後ろ盾になってくれる有力者に頼むのが一般的でしたが、最近では友人や知人に頼むこともあるようです。

対面した瞬間のフィーリングで決める

無事に生まれてきた我が子を見た瞬間に、「ぴったりの名前がひらめいた!」ということは珍しくありません。いくつか候補を出しておいて、対面した際のフィーリングで決めるのも手です。

季節や景色、植物などのイメージをもとにする

生まれた季節や景色、ママやパパが好きな花など、自然の印象を名前に投影する命名の仕方もあります。

<先輩ママ・パパの体験談>
「破水して病院へ向かう途中に見た、明け方の空の月明かりがとてもきれいだったので、生まれてからすぐに明里(あかり)に決まりました。未来が明るく、物事にも明るく、聡明であってほしいという願いも込めています」

思い入れのある人名を参考にする

生き方に大きな影響を与えた人物や愛読書の主人公、憧れの人物の名前などから1字をとったり、読み方を同じにしたりする名付けの方法もあります。ママやパパが「子供にこうなってほしい」と心から思える人選をすることがポイントといえるでしょう。

兄弟や親族の名前を参考にする

兄弟で響きや漢字の数をそろえたり、両親や祖父母の名前から漢字をとったりすると、家族としての一体感を高め、名前に込められた思いを受け継いでいくことができます。

<先輩ママ・パパの体験談>
「兄弟で音をそろえることも意識し、広い心でどっしり構えた優しい人になってほしいとの思いを込めて『陸(りく)』、どんな険しい場面も乗り越えられる強い心と志のある子にと願って『岳(がく)』と名付けました」

ネットの情報を参考にする

例えば、時流に合わせた名前をつけたいときは、ネット上で調べられる「人気の名前ランキング」などを参考にするのもおすすめです。こうした情報は、最近の名前に多く使われている漢字を知りたいときなどにも役立ちます。

子供の名付けで、最後に確認したいポイント

一度決めた子供の名前は、そう簡単には変えられません。最終決定の前に、下記のようにさまざまな角度から見直してみることをおすすめします。

苗字との相性はどうか

苗字と名前の相性をチェックしましょう。漢字で書いたときのバランスの良さをはじめ、フルネームで滞りなく読めること、苗字と合わせたときの画数の良し悪しなどを検討します。

呼びやすいか

思いを込めすぎたために読みづらい漢字が並んだり、名前自体が長すぎたりするのも、あまり好ましくないかもしれません。名付けの際、周りの人たちにどう呼んでほしいか、ママとパパはどう呼びたいかなども、名前を考える上でのポイント。
ニックネームがつけにくくないか、他人がパッと名前を見たときにどう呼んでいいかわからないと感じてしまうことがないか、確認しておくといいでしょう。

海外でも伝わりやすいか

我が子に海外で活躍してほしいと願うなら、発音や意味などが外国人にとって親しみやすいこともポイントとなります(例えば、フランス語では「H」は発音しない等)。また、日本語の読みを外国語にあてはめたとき、ネガティブな意味になる名前も避けたほうが無難でしょう。

ジェンダーレスであるか

従来の名付けは男の子と女の子ではっきりと傾向が分かれていましたが、最近では男女どちらでも通用するジェンダーレスな名前が増えてきました。ジェンダーフリーの考え方を重視するママ・パパは、名前によって性別が限定されていないかチェックしましょう。

<先輩ママ・パパの体験談>
「子供の性別がわかる前から、男女どちらであっても通用するジェンダーレスな名前がいいと思い、読みを(ママが)決めていました(過去にお世話になった方で、性別と名前を変えた方がいることなどもあり、そうした考えに)。その後、生まれる季節やどんな風に育ってほしいかなどを考えて、誕生までに夫が漢字を選びました」

許可されていない漢字や、アルファベットの使用がないこと

名付けに使えるのは、常用漢字と人名用漢字、ひらがなとカタカナ、長音符(ー)、踊り字(々・ゝ)のみです。許可されていない漢字やアルファベット、ローマ数字、算用数字などは使えません。届け出をしても受理されないので、役所に行ってから困ってしまうことなどがないよう、あらかじめ注意しておきましょう。

将来に影響を及ぼさないか

漢字本来の読み方とまったく異なる当て字や、人名にそぐわない語を名前にしたいわゆる「キラキラネーム」などは、子供の将来にさまざまな影を落とす可能性もあるため、慎重に考えましょう。

いじめの対象になりうるなど、子供の福祉を害するおそれがある名前は、届け出をしても不受理になることがあります。

有名人と同じではないか

有名人、芸能人とそっくり同じ名前も、場合によってはからかわれたり、過度な期待をかけられたりして、子供が嫌な思いをする可能性がゼロとはいえません。対象の有名人が活躍しているフィールドにもよるかもしれませんが、同姓同名になる場合は十分検討しましょう。

イニシャルはどうなるか

イニシャルにした際、トイレを意味する「W.C」、no goodの略である「N.G」など、特定の意味合いを持つ言葉になる場合は、念のため再考するといいかもしれません。イニシャルは、子供自身はアルファベットがわかるようになってから意識するものかもしれませんが、長い目で見たときのことも考えておくと安心です。

兄弟の名前と被らないこと

兄弟の名前に共通の漢字を使ったり、読み方が同じ漢字を入れたりすると、ニックネームが被ってわかりにくくなることがあります。例えば、「郁人(ふみと)」と「史花(ふみか)」で両方「ふみちゃん」と呼ばれる場合などです。兄弟で名前に共通項を持たせたいときは、将来的に名前のどの部分を使って呼ばれるようになるかも考えて名付けをするといいでしょう。

子供の人生を明るく彩る名付けをしよう

「名は体を表す」という言葉もあるとおり、名前はその人物の性質や実態を表すとも考えられています。周りから親しみを持って呼んでもらえるように、子供にも愛着を持ってもらえるように、自分たちにとってベストな名前を贈りたいところ。
漢字や読みに願いを込めたり、画数や姓名判断を参考にしたり、赤ちゃんと対面したときの印象などをもとにしたりと、名付けの方法は人それぞれですが、紹介した先輩ママ・パパの体験談や、名付けのポイントも参考に、愛情いっぱいの名前をつけてあげてくださいね。

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