【2024年最新】五月人形は誰が買う?どこで買う?選び方のポイント

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子育て基礎知識

  • 五月人形

2024/03/14

男の子を病やケガなどの災厄から守り、健康でたくましく成長するよう願って飾る「五月人形」。男の子の赤ちゃんが誕生したご家庭にとっては、初めて五月人形を準備する際に、「誰が買うの?」「どこで買えばいい?」「どうやって選べばいい?」といった、さまざまな疑問がわいてくるかもしれません。 

そこで今回は、実際に各ご家庭で五月人形は誰が購入しているのか、五月人形の種類や選び方など、知っておきたい基礎知識について解説します。また、最近のトレンドや、購入の際のお役立ちポイントについて、日本トイザらスの節句商品担当バイヤーの川本幸太郎がアドバイスしていますので、是非参考にしてみてください。 

<教えてくれた人>

日本トイザらス 節句商品担当バイヤー 川本幸太郎

7年にわたって節句商品を担当。「節句商品はあまり堅苦しく考えず、ご家族でコミュニケーションを楽しみながら第一印象を大切にして選んでほしいです。各ご家庭でご満足いただける人形に出会えるように、お求めやすいものから高級感あふれるものまで、豊富なラインナップをそろえています。トイザらス・ベビーザらスのお店には専任アドバイザーもいますので、お気軽に足を運んでご相談してみてくださいね」

7年にわたって節句商品を担当。「節句商品はあまり堅苦しく考えず、ご家族でコミュニケーションを楽しみながら第一印象を大切にして選んでほしいです。各ご家庭でご満足いただける人形に出会えるように、お求めやすいものから高級感あふれるものまで、豊富なラインナップをそろえています。トイザらス・ベビーザらスのお店には専任アドバイザーもいますので、お気軽に足を運んでご相談してみてくださいね」

端午の節句に飾る五月人形とは?

五月人形は、男の子の両親が「子どもをケガや病気から守ってほしい」「健康でたくましく成長してほしい」という願いを込めて飾る「お守り」のような人形のことです。
5月5日は、古代中国では無病息災を願う「端午の節句」(たんごのせっく)が行われていました。日本に伝わってからは、武家では鎧や兜を家の中に飾る習慣があったこととも結び付き、現代のような行事として定着したのは江戸時代頃からともいわれています。鎧と兜にはお守りの意味が込められ、「厄を払い、子どもの幸せを願う」という親から子への五月人形に託す思いは、現代にもしっかりと受け継がれているのです。

五月人形はいつまでに誰が買って、いつ頃から飾るもの?

五月人形は、いつ頃、誰が購入し、どのタイミングで飾ればいいのでしょうか。気になる疑問について、トイザらス会員のアンケートをもとにお答えします。

・調査内容:雛人形、五月人形についてのアンケート
・調査対象:全国のトイザらス会員
・実施期間:2023年5月16~22日
・回答数:2,773人

五月人形はいつ買うのがベスト?

五月人形は、一般的には2月下旬から4月上旬が、最も多く店頭に出る時期です。「さまざまな種類の中から厳選したい」という場合は、その時期の購入がおすすめです。
人気の商品は完売してしまう可能性も高いので、前年から検討を始めるという方も少なくありません。

■節句商品(雛人形・五月人形)購入の検討を始めた時期を教えてください 

■実際に節句商品(雛人形・五月人形)を購入した時期を教えてください 

<バイヤーからのアドバイス> 
トイザらス会員向けの「雛人形と五月人形を対象にしたアンケート」の結果からも、年明けから購入を検討し始め、節句の前月には手元にそろえているというご家庭が多いことがわかります。 

誰が買うのがベスト?

五月人形は、母方の実家(祖父母)から贈るのが慣習ともいわれていましたが、地域によっては父方の実家が用意するというケースもあり、購入者が誰かという点には何か決まったルールがあるわけではありません。
近年では両家の祖父母が費用を折半したり、両親が自分で五月人形を購入するケースが増えています。 住環境や地域の風習などによっても考え方が異なりますので、家庭ごとにしっかり話し合って誰が購入するかを決めるといいでしょう。

■実際に節句商品(雛人形・五月人形)を購入された方を教えてください 

<バイヤーからのアドバイス> 
「雛人形と五月人形を対象にしたアンケート」からも、購入は両祖父母が77%という結果に。節句人形は祖父母がご用意されるケースが多いようです。 
なお、トイザらス・ベビーザらスでは、50歳以上のポイントカード会員様限定で、毎月15日は10%割引というお得な「まご割」サービスをご用意しています。オンラインストアでもご利用できますので、ご家族でお店に下見に行き、希望の商品を遠方の祖父母にオンラインでご購入いただくなど、便利に活用することも可能です! 
トイザらス・ベビーザらス まご割」 
※まご割の内容、開催期間は変更となる場合がございます。詳しくは最新の情報をご確認ください。

いつ頃からいつまで飾るのがベスト?

五月人形を子どもの日の前日に飾るのは、避けることをおすすめします。「一夜飾り」といって縁起が悪いといわれており、遅くとも1~2週間前には飾るのが一般的です。
目安としては、お彼岸の前、3月20日の春分の日前後から4月の中旬くらいに飾るのが望ましいとされています。もちろん、それより早く飾っても特に問題はなく、雛人形のように「しまうのが遅いと婚期が遅れる」といった言い伝えもありません。

しかし、片付けるタイミングに決まりはないものの、季節の飾り物であること、そして人形は湿気を嫌うため、梅雨に入る前の良く晴れた乾燥した日を選んでしまいましょう。

五月人形は1人に1つ?兄弟や親子で共有できるもの?

五月人形は、その子の成長を見守るお守りとして厄を引き受けるという役割があります。そのため、基本的には1人に1つ用意することをおすすめします。 
また、父親の五月人形は、すでに無事に子どもから大人へと成長した父親本人のために役目を終えたと考えることもできますので、親子で引き継ぐのはあまり望ましくありません。ただし、親子や兄弟の飾りをいっしょに飾ることは問題ありませんので、兜と武者人形など種類の違うものをそろえるご家庭もいます。 

五月人形の種類

五月人形には、部屋の中に飾る内飾りと、屋外に飾る外飾りがあります。内飾りには、大きく「兜飾り」「着用兜飾り」「武者人形(子供大将飾り)」「鎧飾り」といった種類があり、外飾りの代表格は、立身出世を願う「鯉のぼり」が挙げられます。
五月人形の購入には、家族の好みや住環境などに合わせて選ぶのが重要となりますので、まずはそれぞれの特徴について見ていきましょう。

<バイヤーからのアドバイス> 
一昔前までは、サイズ感のあるものが好まれていましたが、最近は、省スペースに収まるような、コンパクトで置き場所を選ばない「兜飾り」が人気です。兜ケース飾りや、兜収納飾りがおすすめです。 
また、外飾りの代表格であった鯉のぼりは縮小傾向にあり、代わりに室内に飾る「室内鯉のぼり」といった商品が登場しており、購入を検討されるご家庭も増えています。 

兜飾り

兜床飾り「青海波二曲屏風積み木鯉付き」(7722907) 
兜収納飾り「長鍬形月白市松屏風」(7425619) 
兜ケース飾り「伊達政宗 天満星LEDアクリル」 (6316808) 

兜飾りは、大事な頭を保護する武具である兜を主役にした飾りです。兜の前方につける前立(まえだて)には、昔から武士の個性が反映されており、さまざまな装飾やデザインが楽しめるものになっています。伊達政宗や上杉謙信といった有名戦国武将の兜を模した兜飾りなども登場しており、サイズも豊富なため五月人形の中で最も人気のタイプです。 

なお、兜飾りには、伝統的な様式で床に飾る「兜床飾り」、飾り台を兼ねた収納箱つきの「兜収納飾り」、透明のケースに入った「兜ケース飾り」などがあります。 

<バイヤーからのアドバイス> 
最近は、五月人形は、コンパクトなタイプが好まれています。デザインは、昔ながらの戦国武将のような勇ましいタイプの兜は変わらず人気ですが、白い兜や、台座の色がグレージュのものや木目調のものなど、モダンなタイプの人気が急上昇!購入された方からは、「住まいのインテリアにも合う」と大変好評です。 

「兜床飾り」の商品について詳しくは以下のページもご覧ください。 
五月人形 兜床飾り, 五月人形・鯉のぼり -ベビーザらス | マタニティ・ベビー用品の通販 

「兜収納飾り」の商品について詳しくは以下のページもご覧ください。 
五月人形 兜収納飾り, 五月人形・鯉のぼり -ベビーザらス | マタニティ・ベビー用品の通販 

「兜ケース飾り」の商品について詳しくは以下のページもご覧ください。 
五月人形 兜ケース飾り, 五月人形・鯉のぼり -ベビーザらス | マタニティ・ベビー用品の通販 

着用兜飾り

陣羽織付 着用兜 ケース飾り「真田幸村 パノラマアクリルケース」 (6890768) 

着用兜飾りは、その名のとおり、実際に子どもが頭にかぶることのできるサイズで作られた兜飾りです。重さは7kg程度で、少し成長した3~4歳くらいの男の子が着用できるサイズ感が魅力です。また、陣羽織もセットになっているタイプもあるので、有名武将になりきって楽しむことも可能です。 

「着用兜飾り」の商品について詳しくは以下のページもご覧ください。 
五月人形 着用兜飾り, 五月人形・鯉のぼり -ベビーザらス | マタニティ・ベビー用品の通販 

武者人形(子供大将飾り)

鎧着大将飾り「初陣 徳川家康」(7166923)

武者人形(子供大将飾り)は、鎧を着た子どもの人形や、金太郎や桃太郎といった昔話の主人公がモチーフになった人形の飾りです。愛らしい表情の人形が多く、省スペースで置けるのが特徴です。 

鎧飾り

鎧飾りは、兜のほかに、胴や大袖(おおそで)、手甲(てっこう)といったパーツが一体となった甲冑です。五月人形の中でも最も豪華でサイズ感もあり、置き場所はスペースを取るものも多いです。 
敵の攻撃から全身を守るための鎧は、男の子の成長を見守るという祈りが込められ、その形にもさまざまな種類があります。代表的な鎧には、大鎧(おおよろい)や胴丸鎧(どうまるよろい)などが挙げられます。 

その他の飾り

端午の節句には、五月人形のほかにもいろいろな飾りがあります。代表的なものをご紹介しましょう。 

・名前旗 

名前旗刺繍「紺」 (6642802) 

近年人気が高いのが、子どもの名前を刺繍して飾る「名前旗」です。五月人形の横に立てて飾ると、より存在感が増します。金や銀の糸を使い、龍や虎などが描かれた勇ましいデザインや、愛らしいキャラクターが描かれているものなどさまざまな種類が登場しています。 
名前旗は、端午の節句以外の行事に飾ってお祝いの席を華やかにしたり、SNSなどでの映えを意識した写真が撮影できたりと活用シーンが多いことから、ニーズの増えている商品となっています。 

「名前旗」の商品について詳しくは以下のページもご覧ください。 
名前旗, 五月人形・鯉のぼり -ベビーザらス | マタニティ・ベビー用品の通販 

・室内鯉のぼり 

室内鯉のぼり ぬいぐるみ鯉 ミニ(7143664) 

室内鯉のぼりは、室内でも楽しめるコンパクトなサイズの鯉のぼりです。鯉のぼりといっしょの吹流しの五色は、中国の「陰陽五行説」にちなんだ魔除けの意味が込められており、立身出世の象徴である鯉をつるして我が子の幸せを祈ります。 
カラーもパステル調のタイプやビビッドな色使いの古典的なタイプなど種類が豊富です。 

「室内鯉のぼり」の商品について詳しくは以下のページもご覧ください。 
室内鯉のぼり, 五月人形・鯉のぼり -ベビーザらス | マタニティ・ベビー用品の通販 

五月人形の選び方のポイント

「いざ五月人形を選ぼうと思っても、迷ってしまって選べない…」というご家庭も多いかもしれません。トイザらス・ベビーザらスでは、昔ながらのしきたりや考えなどを最優先にするのではなく、実際に選ぶご両親や祖父母が「我が子に贈りたい」「かっこいい!」「家に飾っておきたい」など、最初に感じたフィーリングで五月人形を選ぶことをおすすめしています。 
それでも、選択が難しくて迷ってしまう場合は、下記のような選び方のポイントを参考にしてみてください。 

種類

ご紹介したように、五月人形にはさまざまな種類がありますので、それぞれの特徴を知った上で、比較しながら選びましょう。 

例えば、鎧や兜には、勇ましさや豪華さ、重厚感がありますが、武者人形のやわらかいフォルムや愛らしい表情には穏やかさを感じることができます。また、鎧や兜のデザイン、色使い、使っている素材などで飾った際の雰囲気は大きく異なります。ウェブサイトやカタログの写真と実物では印象も変わりますので、実際にお店に足を運び、現物を見てみることをおすすめします。 

飾る場所や収納場所

五月人形を選ぶ上で重要なのが、飾る場所と収納する場所です。購入時には、飾るスペースやしまう場所を想定し、住環境などに合ったサイズのものを選びましょう。 

迷ったときはトイザらス・ベビーザらスへの相談がおすすめ

五月人形選びに迷ったときには、五月人形の品揃えが豊富なトイザらス・ベビーザらスにご相談ください。お店の節句コーナーには、五月人形の専門アドバイザーがいますので、お気軽にお声掛けいただければ、さまざまな疑問にお答えします。 

トイザらス・ベビーザらスで取り扱う五月人形は、創業300年の老舗「吉徳」監修のオリジナルブランド「雅工房」が手掛けているもの。鎧や兜を作る職人である甲冑師(かっちゅうし)が、それぞれのパーツをしっかりと組み上げていきます。トイザらスのためだけのこだわりの五月人形を、ぜひ一度お店に見に来てください。 

<バイヤーからのアドバイス> 
五月人形は「さわっちゃダメ!」と言われて育ったご両親や祖父母も多いかもしれません。でも、せっかくなのでお子さんといっしょに飾るのを楽しんだり、間近で見ながらそっと人形にふれてみたりしてほしいです。 
ただし、鎧や兜などの金属部分を直接手でさわったあとは、やわらかい布などで丁寧に拭いてください。 

「吉徳 雅工房」について詳しくは以下のページもご覧ください。 
五月人形・鯉のぼりのお話 | ベビーザらス オンラインストア 

たくましく成長してほしいという男の子への願いを込め、ぴったりの五月人形を選ぼう

端午の節句は、子どものすこやかな成長と幸せを祈る、大切な行事です。「五月人形は母方の実家である祖父母が贈る」という古くからの習わしや決まりのある地域もあるようですが、現在では誰が買うかといったしきたりやルールは特に気にすることないようです。それぞれのご家庭で両親や祖父母などといっしょに相談しながら気に入った五月人形を選ぶケースが多く、選び方もフレキシブルになりました。 
五月人形には、兜飾りや鎧飾り、鯉のぼりといったさまざまな種類があります。長くご家庭で愛用するものですので、ご家族でしっかり相談された上で、お子様にぴったりの五月人形を選んでくださいね。